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文藝雪月花 創刊号 「雪」

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別府倫太郎が13歳のときに創刊した文芸誌

『文藝雪月花 創刊号 雪』

— 「創刊によせて」 別府倫太郎 —

ここは雪国
冬の夜は何もかもが眠る
そこに光が照る

ここだけに傾けられたように
そこは呼吸を取り戻す
それが雪国のリズムだ

冬に降り積もった雪は
この地に溶けていく
私の中にも雪は
少しずつ溶けていく

雪国のリズム
この地の雪を私は書く

それは身を削っていくような行為
その実は
私の身を考えを
守っていくということである

雪のしんしんとしたリズムにのせて
ペン先を
今まで思ってきた少しずつのことを
少しずつ削り取っていきたいと思う



『目次』

詩 「目の前に落ちてくるもの」
日記 「僕だった私」「一三歳の日記」
絵の頁「絵じゃない絵 ルネ・マグリット」
良寛の頁 「良寛さま」/「良寛の孤独」
作文 「ぼくは学校に行っていない」
詩 「えいかくのうた」
小説 「culpabilité 罪」
手紙 「川端康成様」



冒頭の「創刊によせて」は、
“書く”という覚悟のはじまりであり、
この創刊号は、紙の上に綴った
別府倫太郎の原点でもあります。

23歳の別府倫太郎の
新たな言葉も収録し、
改めて増版いたします。

13歳の冬に彼が抱いた
「一生をかけて書く」という覚悟は、
今も息づいています。



当初、12月5日発行予定としておりましたが、
制作工程の見直しのため、
発行日を少し延期させていただくことになりました。

受注受付を開始し、
本年中に発送いたします。

お待ちいただいている皆さまには、
心よりお詫び申し上げます。
より良い形でお届けできますよう、
最後まで丁寧に進めております。

別府倫太郎事務所
編集者
別府雅子

仕様:A4判 / インクジェットプリント
ページ数:全66ページ

初版発行:2016年2月21日
改訂版発行:2025年12月5日

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